こんにちは、ユンです。
今回は、健康や生命維持に「塩」が大切な理由 “ 第2回 ” です。
今回は、ミネラル豊富な「塩」をとることができなくなったことで、多くの人の体に現れた症状とその解決について研究された医学博士「「真島真平」先生のおはなしと、海水療法を生みだし多くの命を救ったフランスの生理学者「ルネ・カントン」さんのおはなしをメインにお伝えいたします。
難しいお話ではないので、ご安心ください!
ミネラル豊富な「塩」の大切さがより理解できるようになることと思います。
お二人についてのお話の前に、まずは日本の「塩」についてもう少し詳しくお伝えしたいと思います。
それでは~
Let’s go !!
1905年~1997年に国がおこなった塩政策
健康や生命維持に「塩」が大切な理由 “ 第1回 ” でお伝えしましたが、1972年~1997年の間、国の政策により伝統的な塩づくりができなくなりました。そのため、日本人は精製された「塩」しか摂れなくなりました。このことのはじまりは、1905年の「塩」の専売制度でした。
それでは、日本の「塩」の歴史を少し振り返ってみたいと思います。
1910年~1911年 第1次塩業整備
生産性の低い塩田を廃止する法律が施行され、約1万3400人の製造者と約1800ヘクタールの塩田が整備されました。
温泉熱利用などの特殊な製塩方法はほとんど廃止されました。
1929年~1930年 第2次塩業整備
江戸時代から続いた伝統的な平釜から、工場生産化へ。
約1600人の製造者と約1200ヘクタールの塩田が整備されました。
1949年、大蔵省専売局の事業を引き継ぎ、日本専売公社が設立されます。
1959年~1960年 第3次塩業整備
塩業整備臨時措置法による整備により、約2000ヘクタールの塩田が姿を消しました。
1960年 “ イオン交換膜製塩法 ” が導入されます。
しばらくは、自然塩と精製塩の両方が販売されていました。
1971年 第4次塩業整備
すべての「塩」を “ イオン交換膜製塩法 ” でつくり、化学的に精製された「塩」しか摂ることができなくなりました。
日本に残っていた2200ヘクタールの塩田すべてが姿を消しました。
>>公益財団法人塩事業センターより
このような「塩」の違いに、国民のほとんどは全く気づくこと無く、何も疑問に思わずに精製塩を使用していたのです。知らぬ間に、「塩」がまったく別物になっていたのです。
何でも、人まかせにしちゃダメニャネ!
真実を見極めるお目目、僕もつけるニャ!
医学博士「真島真平」先生のおはなし
真島真平先生の経歴
1924(大正13)年、長崎県で生まれる。
1953(昭和28)年、長崎医科大学を卒業し、医師としての道を歩む。
1975(昭和50)年、山口県防府市に真島内科医院を開業。
現在、残念なことに真島先生は亡くなられております。
精製塩をとるようになっておこった体への変化
真島先生は、1969(昭和44)年頃から、周辺でおこる数々の「異常」に、何が原因なのかと考える日々が続いたのだそうです。
来院する患者さんの病気が顕著な変化を見せるようになっていき、それまでは結核、赤痢での来院であったのが、がん、糖尿病、高血圧へ変化したのです。また、その頃を境に、花粉症、アトピー性皮膚炎、喘息などのアレルギー性の病気や、うつ病、拒食症、子供の情緒不安定などの心の病を訴える人も増え始めました。
その結果、毎日摂取するものの変化が関係するのではないかと考え、最終的に「塩」にいき着いたのです。
1960年から “ イオン交換膜製塩法 ” が導入されて、精製された「塩」が安価に出回っていた時期です。「塩」の生産と販売は日本専売公社によって独占されていたので、国民は勝手に「塩」を作ることが許されませんでした。そのため、精製された「塩」しか使えなくなっていました。原料に「塩」を使用する醤油や味噌なども同様です。
真島先生は子供の頃、しっとり湿った塩から、にがりの水滴がポタポタと垂れる様子が強く印象に残っていました。そのため、サラサラの精製塩への大きな変化が現代病に深く関わっているのではないかと考えました。サラサラの精製塩が国民に普及すると共に、それまで見られなかった病気が増えた為、消去法で考えたのです。
海水に含まれる塩の成分と精製塩の成分を比較し、海水から塩化ナトリウム以外の成分を抽出して、効果的に体に補うとどうなるのか、研究を始めたのです。
マジマエキス
伝統的な塩づくりにおいて、多種類のミネラルが結晶化する時間はそれぞれ異なっていて、最後に結晶化するのがマグネシウムで、これが「にがり」の主成分です。この「にがり」を日本の塩づくりでも世界の塩田でも、すべて「塩」にしないのです。その訳は、また機会があるときにお伝えできればと思います。古代の方々の素晴らしさを知ることになると思います。
真島先生は、研究の中で、塩の「にがり」成分が不足した場合のさまざまな症状を文献から学んだのだそうです。「塩」はそれまで考えていた何十倍も生命に関わる重要物質であったと。
化学的に精製された「塩」には、「にがり」成分が欠落しているという事実を知り、にがりの濃縮液を作ろうと決意します。
1977(昭和52)年に高濃度のにがりを抽出することに成功し、海水を1000倍に濃縮したりがりを「マジマエキス」と名付け、ご本人と賛同者が飲用し、有効性を確かめたのです。
海のミネラルを濃縮したエキスですね。
真島先生は当時、大酒飲みで血圧が高く、最大血圧220㎜Hg、最小血圧120㎜Hg。
マジマエキスを朝晩コップの水に落として飲んでみたところ、あっという間に最大血圧が120㎜Hg、最小血圧70㎜Hgになったといいます。
真島先生の著書では、ガン、高血圧、喘息、花粉症、アトピー性皮膚炎、糖尿病、脳梗塞、狭心症、白内障、近視、うつ病、過食症、拒食症…等々さまざまな症状に悩まされていた賛同者の体験談や「救われた」という感謝の声がたくさん紹介されています。
「体はすべての臓器や組織、細胞などと精神が相互に関わり合って、全体が一つのシステムとして働いているわけで、その基本を支えている物質がニガリなのです。体が活性化すれば、健康を守る免疫機能が正常に働きだします。外部から侵入した異物を排除したり、体内に巣くったガンを、活性化された免疫細胞や、つくられた抗体が攻撃して消滅させることにもなります。」(『現代病は塩が原因だった!』真島真平著 泉書房)
真島先生は、海水に含まれている天然成分は生命を育んだ源泉なのだから、海のすべての成分をあるがままに、適量を摂取すればいいという考え方でした。
真島先生が活動していた頃は、精製塩しか摂ることができなかったので、精製塩に含まれていない成分を凝縮した「マジマエキス」を作るしかなかったのです。ですが今は、ミネラル豊富な「塩」を作ることが可能となっていますね。それならば、海水のミネラルを豊富に含んだ「塩」を利用するのが自然ですね。
真島真平先生の著書
- 『現代病は塩が原因だった!』真島真平著(泉書房)
- 『白い塩の恐怖』真島真平著(ロングセラーズ)
- 『白い塩が病気をつくり、ニガリが病気を治す』真島真平著(ロングセラーズ)
今、真島先生の本は
中古でしか手に入らないみたいニャ
フランスの生理学者「ルネ・カントン」さんのおはなし
ルネ・カントンさんの経歴
1866年生まれ。
フランスの生理学者、航空機産業の先駆者。
1897年、病気は身体の内部環境が酸化した、汚れた状態が原因であるとする理論をだします。
血液のミネラル組成と海水に含まれているミネラルの組成が近似していることを発見。
「生物の海洋起源の証明」、「動物のキントン海洋水輸液での再生実験」、「細胞外液環境(内部環境)を重視した治療論」などの研究や検証を重ね、考案された治療法がキントン海水療法です。
⇒キントン海水療法(=カントン海水療法)… キントン水(=カントン水)を用いた海水療法
⇒キントン水には、海水に含まれる78種類の微量ミネラルと微量元素が含まれている
1907年、パリのモンパルナス駅近くに、「海洋診療所」を開設。
血液の濃度まで薄めた海水(キントン・プラズマ)を注入する治療で、当時流行のコレラ、チフス、リンパ腫などさまざまな病気に用いて、100万人以上の命を救いました。診療所の評判はすぐに高まりました。
その後パリ全区、フランスの他地域、他の国々(英国・ベルギー・エジプト・アメリカなど)に診療所が開設。
1982年までは、薬品として使用していました。
ところが、キントン海水療法に反対するグループがでてきます。
そして、よくわからないまま59歳でお亡くなりになってしまいます。
現在でもキントン水は医療現場で活用され続け、栄養補助食品として日常の健康サポートに利用され続けている特殊な海水です。
みんなにとって、本当によいものは
残していきたいニャネ♪
キントン水(=カントン水)
キントン水は、どこでも採取できるただの海水ではありません。
スペイン沖のVortex(渦巻き潮流)が起こる特定海域の深さ30mから採水されます。
海水中の植物性プランクトンによって生成されたイオン的なバランスが取れた生きたミネラルを含んでいます。
雑菌を含まず、高品質を保つために採水後、直ちに4℃に冷蔵され、マイクロフィルターで2度にわたって濾過減菌をおこない細菌などの不純物を除去した非加熱の特殊な海水です。
※アメリカFDA、スペインマドリード医薬局などにより認可されています。
キントン水(=カントン水)の効果
- 血液浄化、細胞内液・外液の浄化
- 免疫、神経、ホルモン機能の改善促進
- 体内のホメオスタシス機能の改善(体内バランスの維持)
- 衰え汚れた細胞内部環境を入れ替えて、細胞の再生、活性化
- 完全に自然な解毒をする為の体の除去過程を促進
- 代謝改善、デトックス作用
- 疲労回復
- 胃腸や腎機能を促進
- ミネラル不足による無気力、うつ病の回復をサポート
- 細胞の栄養バランスを整える
- 副作用なし
日本でも、自由診療でキントン水を点滴にておこなっているクリニックがあるようです。
ご興味のある方は調べてみて下さいね。
古代ギリシャでも海水を利用した治療があったり、日本でも江戸時代、海水浴は健康回復の為であったようです。
私は美しい海が大好きで、疲れていると無性に美しい海に入りたくなります。
人間の、いいえ動物の本能って本当にスゴイですね。
その時その時で必要なことを、無意識に感じとれる力を持っているのですから。
人は体の中に海を持っているようですね。
目に見える海も、体内の海も、当然美しくキレイであれば問題ナシな訳です。
最後までお読みくださりありがとうございます。
次回は、健康や生命維持に「塩」が大切な理由 “ 第3回 ” です。
日本で販売されているミネラル豊富な「塩」にはどんなお塩があるのか、お話ししたいと思います。
ちなみに、永久に「塩」のおはなしをするのではありません(笑)