健康や生命維持に「塩」が大切な理由【1】/ミネラル豊富な本物の塩をとる

健康【food】

はじめまして、ユンです。
今日は、健康や生命維持に「塩」が大切な理由 “ 第1回 ” です。

毎日、何気なくとっている「お塩」
どんな「お塩」を使用していますか。
今は、様々な「お塩」が販売されていますね。

日本では、1972年~1997年の間、政府が決めた国の政策によって伝統的な塩づくりをしてはいけないと決められていました。その代わりに “イオン交換膜製塩法” という、原料は海水ですが、電気の力を利用して化学的に精製された「塩」がつくられたのです。その為、日本人は必然的にその期間、精製された「塩」しか摂れなくなったのです。

伝統的な塩づくりでは、時間と労力こそ必要ですけれど、多種類の微量なミネラル豊富な「塩」がつくられます。ミネラルを体内で生み出すことができない私たちにとって、「塩」のミネラルはとても貴重なのです。

化学的に精製されてできた「塩」には、ナトリウムと塩素以外のミネラルはほぼ含まれていません。
塩化ナトリウム 99.5%以上の「塩」が殆どです。

昨今、様々な分野で “減塩” を推奨しているけれど、はたして “減塩” で健康になれるのでしょうか。
確かに、精製された「塩」を毎日大量に摂取したら、健康に良いとは思えませんね。
では、私たちの体にとって「塩」はそんなに悪いものなのでしょうか?
微量ミネラル豊富な「塩」はどうなのでしょう。

それでは、「塩」についてのお話のはじまりです。

ミネラルの重要性

はじめに、少し専門的な話になるので…頭痛くならないでくださいね(笑)
そんなに難しくないです!
でも、とても重要なところです!
私も医学を学ぶ前は、解剖学や生理学、病理学なんて難しそうで理解できるのかなというイメージがありました。
“ 知識は、人を助けます “

それでは ~

 Let’s go !!

体内の水分構成と構成成分

人間の体は60%が水分といわれているように、水分が60~70%。脳や細胞内はさらに水分量が多く、70~80%です。その水分には、海水とほぼ同じ組成微量ミネラル微量元素が含まれています。

血液は、赤血球と白血球、そして液状の血漿から成りたっていますが、その血漿の組成も海水ととてもよく似ています

体内の細胞たちは細胞外液(間質液)に浮かんでいます。イメージするなら、体の中に海があり、細胞や臓器などの島々が浮かんでいる感じです。血漿と間質液の組成もほぼ同じですが、タンパク質の割合が異なります。

 ※細胞外液は、体液の20%を占めていて、そのうち5%が血漿、15%が間質液です

体内のミネラル

ミネラルは、私たちの体の中でつくることができません。また、現代の日本人はミネラルが不足する傾向にあると言われています。

ミネラルは日々失われていくので、食べ物や飲み物などの食事をとおして取り入れていく必要があります。陸上の食べ物から摂れるミネラルもありますが、多くはカリウムで塩化ナトリウムが殆どありません。ところが海水は、地球上のすべてのミネラルが含まれているのです。

精製された「塩」しかとることができなくなったことで、それ以前には現れていなかった体の症状があることを医学博士の真島真平先生が言われています。1910年の第一次塩業整備の実施にはじまり、1971年の第4次塩業整備事業の実施という段階的な変革によって、日本のすべての塩田が姿を消すことになりました。真島真平先生の「塩」についてのお話は 健康や生命維持に「塩」が大切な理由 “ 第2回 ” でご紹介します!

ミネラル豊富な「塩」をとり、その「塩」を材料として作られるお味噌やお醤油を使用することができているなら、みんな簡単に海のミネラルをとれるのに…と思えてなりません。

体内のミネラルの働き

体の中で作ることのできないミネラルは、体内でどのような働きをしているのでしょう。

  • 骨や歯の材料
  • タンパク質の形を整える
     ⇒ミネラルが不足すると、形を正常に保てなくなる
  • タンパク質と結びついて、酵素の構成成分となる
  • 血液・リンパ液・体液に溶けて、pHや浸透圧の調整
     ⇒ミネラルが不足すると、細胞間の連絡がうまくいかなくなる
     ⇒ミネラルが不足すると、体内環境のバランスが維持できなくなる
  • 神経や筋肉の興奮性の調整

      ※pHとは、水溶液中の水素イオン濃度指数で、0~14の範囲で示されます。水溶液が酸性なのかアルカリ性なのか中性なのかがわかります。人間の体内のpHは通常7.35~7.45の弱アルカリ性に保たれています。


体内のミネラルは、何か一つの機能を任されているのではなくて、一つ一つのミネラルが多くの機能を担っています。ミネラルの働きは複雑なため、何か一つに偏りがあった時の体への影響も複雑なようです。あるミネラルの吸収に他のミネラルが関係していたりするのです。そのため、バランスよく摂取することがとても大切になります。

海水には、必須ミネラル16種類が

  全部含まれているニャ!

「塩」の役割

次に、一般的な「塩」の役割と体内での「塩」の役割についてです。

一般的な「塩」の役割

  • 調味料
     塩味がうま味を引き出す
     余分な水分を出す
     肉や魚の臭み成分を外に出し、身を引き締める
  • 殺菌作用・防腐作用
     梅干し・塩漬けなど長期保存に使用される
  • お清め
     厄除け・魔除け

お味噌 や お醬油 の材料としても

  「お塩」は使われてるニャ

 ミネラル豊富な「お塩」で

  つくってほしいニャネ♪

体内での「塩」の役割

人間にとって「塩」は命に直結するとても重要なものです。体内システムの働きを守り、維持する役割を果たしています。

「塩」が不足すると、体のあちこちが正常に動かなくなってしまいます。それは人間だけでなく、動物や植物などあらゆる生きものにとっても同じで、命をつなぐためにとても大切なものなのです。世間では「塩」が悪者のように言われていますが、「塩」が体から不足すると、人間も動物も健康を損ない、生きてはいけません

「塩」の主成分である塩化ナトリウムは体内に入ると、体液に溶けてナトリウム塩素に分かれます。

それでは、体内での「塩」の働きを見ていきましょう。

  • 消化吸収を助ける
     塩素 … 胃液の材料(食べ物を消化・殺菌する)
     ナトリウム … 胆汁、膵液、腸液の材料(栄養を吸収するのに必要)
    ⇒不足すると、消化吸収機能が低下する
  • 細胞外液の浸透圧を調節(塩素もおこなうけれど、ナトリウムがメイン)
     細胞たちがしっかり働けるように細胞外液のバランスを調整
     栄養素の運搬、老廃物の排出がスムーズになるよう調節
  • 筋肉の働きを調整(ナトリウム)
     筋肉を正常に機能させる働き
    ⇒不足すると、足の筋肉がつったり、けいれんする
  • 神経細胞間の情報伝達を調整(ナトリウム)
  • 血液が酸性になるのを防ぐ働き(ナトリウム)
     血液中の酸と結びついて、体を弱アルカリ性に保つ働き
    ⇒血液の酸性化は極めて危険で、免疫力が低下し、様々な病気を引き起こす可能性があります
  • 体内水分量の調整


体内において、このような重要な働きをする「塩」はとても大切ですね。
過剰な摂り過ぎはよくないですが、摂らなすぎも危険です。
精製塩を摂っているのか、ミネラル豊富な「塩」を摂っているのかでも違うとは思いますが、ある程度の量は体内の働きにとって必要だとわかりますね。

ミネラル豊富な「塩」であれば、1日10g位とってもよいと思いますし、ガンを患っている方においては20g位摂取した方がよいともいわれています。ただし、重度の心臓病や重度の腎臓病の方は異なってくると思います。

摂取量においては、その方の体系や体質なども関係してくるのが本当だと思うのです。全員が同じ量ではないということです。自分の体にとってベストな量を見つけて頂きたいと思います。

精製塩とミネラル豊富な塩の違い

精製塩

塩化ナトリウムの純度 99.5%以上の「塩」
“ イオン交換膜製塩法 ” という海水を化学的に精製してつくった「塩」のことです。
塩素とナトリウム以外のミネラルはほぼ残っていない「塩」です。

一般社団法人日本塩協会の「塩」の分類

  • 精選特級塩 … 塩化ナトリウム 99.7%以上の高純度塩
  • 特級塩 … 塩化ナトリウム 99.5%以上の高純度塩
  • 食塩 … 塩化ナトリウム 99%以上の乾燥塩
         (最も一般的な塩。製造直後は99.5%程度の純度ですが、 にがり成分が吸湿して、通常は0.2%程度の水分を含みます。)
  • 並塩 … 塩化ナトリウム95%以上・水分約1.4%の非乾燥塩
         (湿った塩で、乾燥塩より安価)
  • 白塩 … 塩化ナトリウム95%以上の塩

    ◆一般社団法人日本塩協会サイトはこちらhttps://www.sio.or.jp/feature.html


“ 特級 ” と名付けられている「お塩」は、塩化ナトリウム純度が高く、微量ミネラルが少ない。
“ 特級 ” とついていると良さそうな気がしますけど、微量ミネラルが最も少ない、ほぼ無いものです。

ミネラル豊富な塩

ミネラル豊富な「塩」は、塩田法などの伝統的な手づくりの塩や、自然に採掘される岩塩で、天然塩を加工した再生塩を含めることもあります。

呼び名においては、法律などで明確に定義されていないので、いろいろあります。
自然塩、自然海塩、天然塩、ミネラル豊富な塩、等々。
大きな特徴は、塩の主成分の塩化ナトリウムの他にも微量ミネラルを含むことです。

ただ、自然界で放置されてできた自然塩は微量ミネラルが飛んでしまいます。天日塩も暑く乾燥したところに放置されできた塩は、微量ミネラルが結晶化しないので、精製塩に近くなります。人が手づくりしないとミネラルが残せないのです。
昔ながらの海水を引き入れた塩田法などの伝統的なつくり方で、人によって一生懸命つくられた塩には、塩化ナトリウム以外のミネラルが豊富に残ります。また今は、独自にミネラル豊富な塩づくりの製法を考え出した会社もあって、良質なミネラルたっぷりの塩が作られております。ミネラル豊富な塩こそ、体内の老廃物を解毒し、免疫力を高めるのです。

それならば、不足ミネラルをサプリメントで補えばいいと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、人間の体はそんな単純なものではないようです。

2008年に「食用塩の表示に関する公正競争規約」が定められて、2010年に「塩」の表示は「塩」または「食塩」のみとなりました。消費者にはわかりづらくなっています。パッケージの成分表示をしっかり見て、確認してくださいね。

わたしが大病した時、大切な友人から真っ先に送られてきたものがミネラル豊富な「塩」でした。それまでは「塩」の大切さがわかっておらずでした。鍼灸学校の授業でも減塩を言われていましたから、減塩が良いこと、そういうものだと思っていました。無知でした。病気というのは、生き方を見直すチャンスを神様からいただいているのではないかと思います。そして、新たな探求がスタートすることとなりました。すべてに感謝です。

最後までお読みくださりありがとうございます。
次回は、健康や生命維持に「塩」が大切な理由 “ 第2回 ” です。

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